「浮気」


跪いて 哀願するもいい
床に這って 君の靴を舐めるもいいだろう
其れで君が 思い留まってくれるのならばね
だけど君は きっと行ってしまうから


君が僕に飽きたというのなら さぁ僕を置いて
何処へなりと行くがいいよ
だって僕には 君を止められない
詩の中の男のように 君を殺すことも勿論できやしないさ
だから 気にせずに行くがいいよ
僕は独りで心を殺して 泪の意味を忘れていくだろうから


でも君が 僕を嫌いになったわけじゃないなら
いつか 戻ってきて欲しいんだ
誰と何度恋に堕ちても 其れでも君が
傷付いて疲れ果てた 其の時には
僕の処に 帰ってきてくれればいい
僕はいつでも 君を待ってる
いつまででも 君を待ち続けてるから


君が出ていくよ 皮肉な程に綺麗な夜空の元でね
こんな時間から 君は何処に行くつもりなの
携帯で 知らない奴と連絡とってる
いつ何処で知り合った誰かなんて 僕には判りもしないから
身体の何処かが潰されそうな嫉妬感は 君の消えた後の部屋で泪と呻きに変わるよ


早く戻ってきて
殺しきれない心が 頭が割れそうな程の声で泣き叫んでるからさ
早く戻ってきて
人の心が縛れないのは判ってるよ 心変わりも仕方が無いって
頭では判ってるんだ
でも 其れでも ねぇ早く帰っておいでよ


君は 僕を嫌いになったんじゃないっていう
なら早く 戻ってきて欲しいんだ
少し 真新しいモノに目移りしてしまっただけというのなら
君の心は縛れないよ 甘え上手な君に 僕はしっかり縛られてても


だから誰と何度恋に堕ちても 其れでも君が
傷付いて疲れ果てた 其の時には
僕の処に 帰ってきて欲しいんだよ
都合良く思ってくれたって いいさ
君が僕の処にいてくれる 其れだけで僕は幸せになれるんだから
僕はいつでも 君を待ってる
いつまででも 君を待ち続けてる